2012年10月17日
宮崎県延岡市の住民が、携帯電話中継基地局の電磁波が原因で健康を害したとして、KDDIに基地局の運用差し止めを求めた訴訟の判決で、宮崎地裁延岡支部(太田敬司裁判長)は17日、住民の請求を棄却した。 住民側弁護団によると、基地局の電磁波と身体症状の因果関係が争われた訴訟は初めて。太田裁判長は因果関係について「十分証明できているとはいえない」との判断を示した。

問題の基地局は延岡市内の住宅街にある3階建てマンション屋上に設置され、2006年10月末に運用が始まった。 住民側は「電磁波による可能性が高い」との医師の所見書を証拠として提出して争っていた。

(共同)