フランスのパリ郊外、イル=ド=フランス地域圏に属するエソンヌ県(Essonne)に住む30代の電磁波過敏症の男性が、県の障害児・者センターMDPH(Maison departementale des personnes handicapees)より、補助金を受け取ることになった。 電磁波過敏症が、障害と認められ、フランス国内で、障害保障を受けるのは、これが初めてである。

32歳のこの男性は、数年前、職務中に大きな電磁波にさらされ、それ以後、電磁波に対し過敏になり、休職していた。 金額はまだ明らかになっていないが、エソンヌ県は、この男性に補助金を支払う決断をとった。

男性は、この補助金で、電磁波測定器、電磁波を遮る効果のある衣服、寝ている時も、パソコンや、携帯電話などの、Wi-Fi機能などから発せられる電磁波を遮るための、囲いのついたベッドなどを購入する予定であると語った。 電磁波過敏症患者で、障害者として認められ、障害者雇用の対象となった人は今までにもいたが、電磁波過敏症に対する補助金を受け取るケースは今回が初めてである。 電磁波過敏症は、まだ世の中に広く知れ渡っていない病気であるが、その数は、年々増え続けていると言われている。